月次決算の精度を高める
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企業が、毎月の業績を正しく把握して経営に役立たせるためには、月次決算が不可欠です。 しかしながら、月次決算が定着している中小企業は多くありません。 金融機関が融資にあたって正しい計算書類や経営計画を求める時代になりつつある現在においては、 中小企業はこれまで以上に月次決算体制を確立することが求められています。
月次決算の精度を高める
2014年9月18日
未払いの経費等を月末に計上する
現金主義では、広告宣伝費などの販売費や一般管理費(家賃・リース料・電話料金・保険料など)は、 実際に支払った月の経費に計上されています。
しかし、通常発生した月と 実際に支払う月に ズレが生じるために、月次の損益に影響を与える経費等もあります。
このような経費等については、請求書や納品書・契約書等をもとに未払金や 未払費用として、 発生した月に計上します。
年払いの経費等を月割計上する
労働保険料や固定資産税、損害保険料等を年払いや特定の月にまとめて支払う経費や賞与の中には、 特定月の経費が多額に計上されることで月次の損益に影響する物もあります。 このような経費を月割計上(賞与は年間の見積額を月割計上)することで、 発生額が平準化され、 労働保険料の支払月や賞与支給月に費用負担が集中し、月次の損益が大きく変わるといったことを回避することが出来ます。
毎月、在庫を計上する
月初・月末の在庫を計上することで、毎月の売上原価と 粗利益を掴む事ができます。 正確な月末の在庫を把握するには、毎月実地棚卸を行うことが理想ですが、 なかなか容易なことではないと思います。 そのため、予定原価率を用いて概算計上したり、棚卸の対象とする商品を毎月変えたり、金額の大きい商品に絞る等の方法も有ります。
減価償却費を月次で計上する
機械装置や車両、建物などの減価償却費は、期末に計上しますが、 年間の見積額をもとに12分の1づつ、毎月月割計上します。 これによって、減価償却費の計上を平準化して、毎月の業績に反映させることが出来ます。